これは、ISO コンサルティングを行う時によく質問されることですが、ISO取得の広義的なメリットとして4つのメリットが考えられます。

1.ISOの認証を受けることで企業顧客や民間顧客からの取引の信頼性が高まる

2.製品（商品・サービス）を作り出す工程のプロセス（手順）が明確になる

3.組織体制やプロセスが明確化することにより業務が効率化する

4.ISOシステム内のPDCAのプロセスによって企業の体質が継続的に改善される

の4つがあげられます。

詳細をご説明すると

1.第三者認証により信頼性が高まる

ISO を取得しただけで、突然利益が向上する等といったことは起こりにくいですが、ISOを取得していない他企業（競争企業）と比べて何が違ってくるかというと、「第三者からの審査」という大きな特徴があります。
簡単に説明すると自社が自社を評価して「私の会社はきちんと経営しています」というより、第3者に「この会社はきちんと経営されています。」と保証してもらえるということです。
ISO取得の最大のメリット『社会的信頼』を得るということになります。
現在、弊社の顧客様でも、ISO取得の理由として、多くの企業様が『顧客の信頼を得るため』と回答しています。また、その他のISO認証取得のきっかけとして取引先（行政や顧客企業）からの取引条件としてISOを取得するきっかけとなている場合も多く見られます。

2.製品（商品・サービス）を作り出す工程のプロセス（手順）が明確になる

ISOシステム構築時で初めに行うことは、業務プロセス（手順）の確認を行います。
その中で、企業様の業務内に潜むどの作業プロセスを『どこの部署の、責任者が、どういったことをしているのか』ということを明確するので業務手順（プロセス）がはっきりとしてきます。

3.組織体制やプロセスが明確化することにより業務が効率化する

ISO のマネジメントシステムを導入することは、社内に共通ルール（システム）が出来ることになります。
そうなると、どの社員が業務をこなしても、同じ手順で作業できるようになり、作業の標準化ができるようになります。作業の標準化ができるようになります。

4.ISOシステム内のPDCAのプロセスによって企業の体質が継続的に改善される

ISOマネジメントシステムの根底にあるのは、『PDCA(Plan（プラン）：計画、Do（ドゥー）：実行、Check（チェック）：チェック、Action（アクション）：改善』です。 Plan（プラン）は、実行プランや改善プラン立案する。 Do（ドゥー）は、実行プランをきちんと実行する。

Check（チェック）は、実行プランがきちんと実行出来たかをチェックする。 Action（アクション）は、チェックした内容もとに、より改善を促すために、さらにPlan（プラン）を検討する。 といったプロセスを継続的に行うことでよりより体制になっていきます。

このPDCAの仕組みが定着することで、ISOマネジメントシステムのチェック機能が、トラブル（製品の不良品やサービスクレーム）等を未然に発見防止することができるようになります。

以上のような4つのメリットがあります。